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アーミテージ「散歩する家族」
美の美
アーミテージ (一九一六年生まれ)はチャドウィックとならんで、ヘンリー・ムア以後のイギリス彫刻家群を代表する一人の中堅である。
この作品は家族が散歩かピクニックに出るたのしげな題がついていて、いかにもそれらしい、いきいきしたフンイキが出ているが、題はそう問題ではあるまい。むろん、そんな人間家族の集団の楽しい動きから、この作品の動勢は観察されたものにちがいないし、それが現代の人間のある善意に通じるものだろうが、大切なのはそうした「解釈」ではなく、彫刻のつかみ方である。
平面を大きくとって、首や脚(あし)のようなものがはえている感じだが、量感も動勢も、面の新しい発見という、ういういしい作者の感覚でとらえられ、その感情がこちらにもつたわってくる。
マチエールは写真ではわかりにくいと思われるが、彼の場合は、どちらかといえば植物的な感じである。いいかえれば、鉄をつかっても、すべてが自然発生的である。面の新しい発見が意思と行為にかかわることはいうまでもないとして。
(美術評論家・明大教授)
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