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アボリジニーの絵

美の美

 アボリジニーとは原住民という意味だが、ことにオーストラリアの原住民をさす。世界のあらゆる民族中、もっともおくれた民族だといわれ、ここ数万年、生活様式に変化がなく、いまだに新石器時代の文明だといわれる。
 現在十数万が原 アボリジ始生活を営んでいる。現代文明に適応しないので、人類学や民族学の対象ではあるが、オーストラリアの国内で、異民族としての政治問題にはならない。
 岩かげや洞穴に住んで、家を建てることもせず、むろん、農耕を知らない。 カンガルーやダチョウをとり、海辺で魚をとり、木の実を食べる (むろん、いまでは政府が保護して、食料を給与している)。
 岩かげや洞穴、あるいは、祭りのときなど、トーテムの樹皮に絵をかく。この絵は、たぶん、ガム・トゥリーに、いわゆる泥絵具でかいたもの。茶と白の、こまかいアミの目の模様の上に描かれた物体は、なんであるか、よくわからない。イカだろうか?いまの子供なら、さしずめ、宇宙ロケットというだろう。不思議にバランスがよくとれている。
(美術評論家・明大助教授)

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